Saturday, September 14, 2019

ブロンプトンの欠点とそれを補って余りある(?)稀有な利点について

ブロンプトンを買っていつの間にか9年が経っていました。
基本的に私は輪行ツーリングに使い、普段は別の自転車に乗っているので総走行距離は大したことはありません。一昨年やっと買った時についていたタイヤを交換したくらいです。そして最近は輪行サイクリングもあまり行かなくなっていたので、乗らなくなっていました。

普段使いには26~27インチの非折り畳み自転車に乗っています。いろいろいじって楽しんでいるのですが、そのおかげでブロンプトンの悪い所と凄い所が見えてきたので少し書いてみようと思いました。
ちなみに私のブロンプトンは変速機を内装5段にして、チェーンリングは40Tにしてあるくらいのライトカスタムです。

まず良い所から。
●折り畳み性能。
これは誰も異存がないと思いますが、非常によく考えられていてこれ以上の折りたたみ方は無いのではないだろうか、と思わせる程です。一つの到達点にあると言っていいと思います。
四か所いじるだけで折り畳みが出来、しかも折りたたんだ状態でロックされるというのが
非常に扱いやすいです。また、位置調整が必要なのがサドルの高さだけ(最近のモデルではいったん決めるとそれすら不要)とイチイチ確認しないで良いのが気楽で良いです。
また折りたたんだ時の小ささも感動的ですらあります。

●フロントバッグ。
フレームマウントでワンタッチでバッグが付けられるというのは非常に便利です。重い荷物を入れてもほとんどハンドリングに影響しません。
駅まで走って、バッグを取り外し輪行袋を出して折りたたんで入れる、という手順もスムーズにできます。

●走行性能
普通のクロスバイク並み、と言うと少し大げさですが折り畳み自転車にしては悪くありません。車体の剛性が高くないようでしなりますし、小径車の悪い所があります。しかしその点を考えるなら走行性能は良いと言って構わないと思います。

●転がせる
しかし駅構内では輪行袋に入れないといけなくなったのであまりメリットは感じなくなりました。

 次に悪い所ですが、これは小径車の悪い所とブロンプトンの悪い所を分けて考えた方が良いかもしれません。
 小径車の悪い所は、
●巡航性能。
漕ぐのをやめるとすぐに速度が落ちてしまいます。
●耐久性
小径車は26~27インチ車に比べると同じ走行距離でも多く車輪が回転します。
これはタイヤが減りやすいと言う点に現れます。
まだ実感はしていませんがハブベアリングやスポークの耐久性にも表れると思います。

 ブロンプトンとしての悪い所は
●剛性が低い
ちょっと一生懸命漕ぐとハンドル(とステム)がしなるのが分かります。しかし気にならない人や気にしない人にとっては無視できると思います。

●ポジション出しの範囲が狭い。
折りたたむ都合上パーツの位置に関してシビアです。特にブレーキレバーは垂直に近く
セッティングしないと畳んだ時に干渉してしまいます。また、ハンドルの高さを変えることが出来ません。変えるためにはハンドルやステムを交換する必要があります。ハンドルの遠さの調整も折りたたんだ時の干渉に気を付けなければなりません。
しかし、慣れてしまえばどうと言うことは無いかもしれません。

●ハンドリングがクイック
ホイールベースが長く、安定しているように見えるブロンプトンですがハンドリングはかなりクイックです。のんびり走ると常に前輪がキョロキョロしている感じです。

 ●ノーマルタイヤはパンクしやすい
今のモデルでは改善されているのでしょうか。

これらを踏まえてみるとブロンプトンという自転車はバランスのとり方が非常にうまいのではないかと思いました。非常に小さくなる折り畳み自転車で走行性能はそこそこ。仮に走りを重視するならここまで小さく折りたたむことは出来ないでしょう。もっと小さくしようとするとここまで普通に走れるようには出来ないと思います。

折りたたみ自転車は折りたたんだ時に一番性能を発揮している、と考えると普通に走れる自転車がここまで小さくなるというのは非常に高性能であると言えるでしょう。

この小ささでこの走り。

そういうバランスの上に成り立っているのがブロンプトンなのではないかと思いました。

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