先日ツイッターで、アンパンマンの「わかばちゃんとそよかぜくん」を見た人の、劇中でみんなが合唱する歌が良いと言う感想を読みました。
それで少し調べてみたいと思い、この劇中の歌の歌詞で検索してみたら少し面白いことがわかりました。
この歌、「メロディー・タウン」という題名だということが判ったのですが、作詞作曲が「町田市障害者青年学級」ということでした。この「町田市障害者青年学級」は1974年発足、1988年から自作の歌で「若葉とそよ風のハーモニーコンサート」という発表会を開催しているということです。
若葉とそよ風…もしかしたらわかばちゃんとそよかぜくんの誕生と何か関係があるのかもしれないと色々ネット上で検索してみましたが判りませんでした。
それで町田の図書館に行ったら何かわかるかと思い行って来ました。が、特にアンパンマンややなせたかしとの関係を匂わせるような資料は見つかりませんでした…。
「わかばちゃんとそよかぜくん」の放送された年の’95年の資料(実践報告集)を見てみたのですが「メロディー・タウン」の楽譜が掲載されている以外には特に目ぼしい資料はありませんでした。
「メロディー・タウン」が'90年に完成されたということくらいですかね…。
ただ「歩み」という20周年記念号(1984~1994)に対談が載せられていて、作曲当時の事が知ることが出来ました。
それによると、「人間が一緒にいるときにできあがってくるなにかを、誰かが形に(する)…」ということのようです。つまり誰か一人か二人で作詞作曲しているようだけれども、人間同士の集団の中での空気が互いに影響を及ぼしあって完成される、ということのようでした。
そういうこともあって作詞者、作曲者ともに匿名なのかなぁと思いました。
ただそよかぜくんは'93年に登場しているんですよね…。その辺の資料を知らべればまた新しい事実も掘り起こせるかも…。
ちょっと詰めが甘かったです。それはまたの機会に(あるのか?)調べてみます。
参考資料 「町田市障害者青年学級実践報告集 1995.21号」
「歩み(1984-1994)-町田市障害者青年学級二十年誌ー」
2013/01/03追記:
その後、恥ずかしながら脚本を書いた人について調べていないことに気がつき調べてみました。
脚本家は「山下久仁明」という人でした。検索してみたら簡単にご本人のブログが見つかりました。
それによると長男が自閉症で、かなり障害者福祉にかかわって来た方だということがわかりました。
そしてまさに町田市に在住、上記の「町田市障害者青年学級」にボランティアとして参加していたということです。
それが二十周年の頃だそうです。つまり1994年ごろです。
その後、ご自分で「フリースペース つくしんぼ」(後にNPO法人はらっぱ)を立ち上げ、運営しています。
さて「わかばちゃんとそよかぜくん」が放送されたのが1995/07/10。
という事はすでに「メロディー・タウン」や、「若葉とそよ風のハーモニーコンサート」を知っていて脚本を書いたということですね。
これで一応繋がったと思います。
これが事実だとすると、「それいけ!アンパンマン」の脚本はかなりアニメスタッフが自由に作っているのかなぁと思いました。
そして、そよかぜくんが登場した回の脚本は「翁妙子」さんとのことで、たぶん直接の誕生と「若葉とそよ風のハーモニーコンサート」は関係ないのかなぁ、と思いました。
参考サイト:おさんぽいってもいいよぉ。(^-^)(
山下久仁明さんのブログ)
アンパンマンデータベース(松田美文さんのサイト)
Tuesday, December 25, 2012
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